爆豪くんは私闘のときも謝罪の前に周りがモブに見えちまうとか煽っていた時も病院で泣き出したときもヒーロースーツを送って教師を辞めてヒーローに戻らないのかと聞いたときも最後までずっとデク君とすれ違い続けた印象です　　なので言葉がいらない関係になれたかといわれると…？

出久くんやオールマイトの「助けを求める顔してた」や「人の役に立てて嬉しい」という純粋な発露は肯定されるべきだけど、(作者にとっては理解できないので)異常なモノとして描かれているし、エンデヴァーの「No.1になりたい」は(作者にとっては理解できるものなので)肯定的な表現になった…のかな

『鬼滅の刃』の好きなキャラクターのひとりに甘露寺蜜璃さんがいて、この人にはいろいろな魅力があるのだけど、そのうちのひとつに（けっこうな割合で）「伊黒小芭内さんが救われた」という要素があるんだよなぁ…と、わりと最近になって気づいた。 あの、厭世気味で内気がちで、人付き合いが不得手なうえに過酷な運命を背負い最後まで報われなかった青年が、それでも甘露寺さんと出会って救われたことで、わたしの心のなにかが救われたのだなあと、最終巻を読み返すとき「あのやり取り」で泣くたびに思うのでありました。

別に出久君がかっちゃんを恨んでるとは思わないけど、理不尽で性格悪い奴とは事実として認識してるしそういう人間として対応するのは当然でしょうと。

「無個性のままなら出久は幸せだったのでは」に対しては「無個性であろうとなかろうと、緑谷出久は誰かに認められ必要とされない限り幸せになれない」ので「1番出久君の心映えを認めて、1番出久君を必要としてくれる」人がいる今の状態が1番幸せなんじゃないかと思うなあ。